大判カメラをご存知ですか?
黒い大きな布をかぶって撮るあれです。
デジタルカメラが主流のこの時代に、逆行するようにフィルムカメラを使うにはある程度覚悟が必要になります。
興味があるけれど、どんなものが必要になるのかわかりません。
このような疑問にお答えします。が決してお勧めはしません。
もしもそろえるならば、新品は少なく値段もある程度します。
よって中古でそろえることになると思います。
撮影に必要なもの
大判カメラ本体
必須です。高いものから安いものまでピンキリです。
自作してしまうすごい方もいらっしゃいます。
大判カメラには、外での撮影に向いているフィールドタイプと室内で撮るのに向いているモノレールタイプがあります。
フィールドタイプの方が軽量でモノレールタイプは重量級が多いです。
ちなみに画像にのっているものはフィールドタイプになります。
中古で買う場合に注意することは、蛇腹に穴が開いていないか。
多少の穴なら塞げますが大穴は修復が厳しいです。
レンズ
大判カメラのレンズはこんな感じのものを使います。
これがないと写真が撮れません。ボディにあったボードが必要になります。
中古ではリンホフ互換のレンズボードが多いです。
構成は穴のあいたボードの上にシャッターユニットが乗っていています。
シャッターユニットの中心にも穴があり、そこに前と後ろレンズからをはさんでいる感じです。
ボディにより超広角や望遠が使えない場合があり、特殊なアダプターを介さないと使用できない場合もありますので注意が必要です。
レンズなら何でも使えるわけではありません。
大判レンズの標準は180㎜から210㎜。普通のフィルムカメラと比較した場合長いです。
初めは210㎜あたりのレンズからそろえるとよいです。安価に手に入りやすいからです。
そのあと広角望遠をそろえられたらセットの完了です。
また中古でそろえる場合はカビやシャッター不良を引く可能性があるので注意が必要です。
冠布【カンプ】
大判カメラ全体をおおって使います。
大判カメラの後ろにあるすりガラスにうつる像を見やすくするために使用。
あればスッキリとすりガラスにうつる外の景色が見えます。
ちなみにデジカメとは違い、上下左右がひっくり返ってすりガラスにうつるので初めは慣れが必要です。
すりガラスにフードが付いているものがありますが、やはりあったほうがいいでしょう。
かぶる以外にボディやレンズをつつんで保護したりと非常に役に立ちます。
レリーズ
アナログなタイプのねじ穴に入れて使うものを用意します。
ここは特に説明はないです。
三脚
必須。大判カメラは手持ち撮影できないこともないです。がしたくもないですね。
すりガラスにうつる像は上下左右逆なので、構図を決めたりするにはやはり三脚は必須。
大判カメラのボディにもよりますが、できれば大型三脚があった方が安定します。
ルーペ
すりガラスに当てて、ピントを合わせるのに使います。5倍から10倍くらいで見れるものが使いやすです。
それ以上でも厳密に合わせられるでしょうが、すりガラスの粒状の方がよく見えて使いづらい場合があるのでボディのすりガラスにあった倍率が良いです。
露出計
露出計やスポットメーターと言われるものがあると、ある程度イメージ通りに絵作りができるので便利です。正直デジカメで露出を撮れば(ry
カットフィルムホルダー
ひとつで裏表あり計2枚撮れます。大きさは手のひらより大きなサイズです。
たくさん撮りたい方はロールフィルムホルダーというものもあります。
中判カメラによく使われるブローニーフィルムが使えるユニークな装置です。
と
ざっとあげるとこのようなものが撮影に必要になります。
撮影以外に使うもの
ダークバック
撮影に使うものは以上ですが、フィルムを詰める場合にはダークバックなどが必要になります。
ダークバックとは小さな携帯暗室のようなもので、フィルムを補充するのに使います。
フィルムの補充はダークバック内で手探りで行うので、慣れが必要になります。
3、4回やれば慣れてきます。慣れてしまえな何ということもないです。
現像液と現像タンク
現像は外注する場合は必要ありませんが、自宅で現像する場合は必要です。
現像を外注する場合は近くにある写真屋さんかオンラインショップでの現像になります。
おおよそですが地方だと1週間程度。
1枚の現像につき500〜800円で送料も含めたらそれ以上かかる場合があります。
さらに自宅で引き延ばし機を使った現像をする場合、さらに物品が必要になる沼がありますがここではは省略。
最後に
持っていくものが多そうに感じますが、コンパクトに収納できるので意外とスリムで機動力があったりします。
しかしお勧めはしません。興味本位ではしきいが高く扱いにくいです。
SNSをよく使うかたならば、デジタルカメラでいいでしょう。
スマホなどのカメラは大判カメラをギュッとコンパクトにしたようなものです。
冠布もいらないですし、上下左右が補正されて、フィルムの補充もいらない。
それでも大判カメラを使って表現したいと思われるなら、もう止める理由がありません。
どうぞこちらの沼へお越しくださいませ。
暗室の問題や現像液の沼などお待ちしております(*´ω`*)
他にはない表現が大判写真にはあります。
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